『超限集合論 現代数学の系譜 8』
G.カントール, 共立出版 1979。集大成である「超限集合論の基礎に対する寄与」の邦訳です。絶版ですが、古本屋や図書館でよく見かけます。カントールの著作の邦訳はこれだけです。
他の収録テキスト:本文に対するツェルメロの注釈/集合論の一つの基本的問題について/カントール-デデキント往復書簡(抄)
『季刊 哲学』第5号
哲学書房 1988。特集は「神の数学」。カントールの「実無限に対する様々な立場」、「フレーゲ『算術の基礎』書評」、「一般多様体論の基礎について」の邦訳が掲載されています。他にもゲーデルの「カントールの連続体問題とは何か」なども収録。
『無限と連続―現代数学の展望』
遠山啓, 岩波書店 1952。最初に読むと良いでしょう。岩波新書なので手に入りやすいです。
『集合とはなにか―はじめて学ぶ人のために』
竹内外史, 講談社 2001。二番目に読むと良いでしょう。ブルーバックスなのでこれも手に入りやすいです。
『集合・位相入門』
松坂和夫, 岩波書店 1968。集合論の入門書として定評ある、バランスのとれた教科書です。
『現代集合論入門』
竹内外史, 日本評論社, 1989。集合論・数理論理学の日本の第一人者による解説本。
『無限のパラドックス―パズルで学ぶカントールとゲーデル』
R.スマリヤン, 白揚社 1994。パズルで論理学と数学を解説する名手として有名なスマリヤンの本。スマリヤンの他の本と同じく、語り口は平明で内容は高度です。
『無限論の教室』
野矢茂樹, 講談社 1998。はい、すいません。数学畑の方から批判は多々あるでしょうが、紹介させてください。
「Gesammelte Abhandlungen mathematischen und philosophischen Inhalts」
ゲッティンゲン大学。カントール全集がオンラインで読めて、PDFファイルとしてダウンロードもできる。太っ腹。ただし当然、ドイツ語。
「集合論の教材」
信州大学のオンライン教材。信州大学は情報工学に力を入れているようで、集合論についても充実したオンラインテキストを見ることができます。