ホームハンス・ライヘンバッハ


ライヘンバッハに関する参考書籍



ライヘンバッハの著作

『科学哲学の形成』
 みすず書房, 1985。ライヘンバッハの主著の一つ。冒頭でヘーゲルを一蹴したのち、合理主義的な知識論を徹底的に批判し、正しい哲学的知識論のためには確率論を柱とする経験主義的な知識論の構築が必要、倫理学も同様に伝統的な哲学がもたらした間違いから脱しなければならない等々、ライヘンバッハのクールな持論が展開されます。
 素人でも読める簡明な説明も素晴らしく、今でも広く読まれるべき啓蒙的な本だと思いますが、絶版なのでそれは望めません。内容的には「合理主義と経験主義」と重なる部分も多いので、量的にもコンパクトなこちらを入門にどうぞ。


『アインシュタインとの論争』
 東京図書, 1969。ボーアやボルンといった当時を代表する研究者が、アインシュタインに批判・疑問をぶつけてアインシュタインがそれに答えるという形式の論集。科学哲学者としてのライヘンバッハの名作「相対性理論の哲学的意義」が収録されています。


『相対性理論の誕生―コペルニクスからアインシュタインまで』
 講談社, 1986。




オンラインの文献

「Wikipedia」
 英語版ウィキペディアのライヘンバッハのサイト。

「Uchii Index」
 内井惣七。ライヘンバッハの『科学哲学の形成』を読んで科学哲学を志したという、京都大学の内井教授のオフィシャル・サイト(もう退官されました)。「これからは日本の哲学者も英語が使えて当然」という趣旨でコンテンツも英語だらけの気合の入ったサイト。隅から隅まで読みましょう。



Copyright (C) ミック
作成日:2006/07/08
最終更新日:2006/07/08
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