オーストリアの建築家 アドルフ・ロース (Adolf Loos, 1870-1933)についてのサイトです。
ロースの著作
- 「装飾と犯罪」(1908) (独) (和)
初出はフランスの雑誌『カイエ・ドジュルドゥイ』1913年。これはフランス語訳ですが、ドイツ語の初出は不明。遅くとも1910年1月21日にウィーンで講演をした記録が残されています。
「実用品の装飾は犯罪である」という主張で知られるロースの代表作。挑発的主張と差別的言辞が強調されることの多い問題作ですが、ウィーンの文化的退廃に対する宣戦布告でもありました。
- 「文化の堕落について」(1908) (独) (和)
初出不詳。ドイツ工作連盟への批判から始まり、装飾による文化の堕落とあるべき文化の姿について述べられます。
- 「余計なもの(ドイツ工作連盟)」(1908) (独) (和)
初出は雑誌『メルツ』1908年8月号。ドイツ工作連盟に対して徹底した批判を展開したテキスト。
- 「建築について」(1910) (独) (和)
初出は『嵐』1910年12月。
残された原稿は「親愛なる聴衆の皆さん」という書き出しで始まっていることから、「装飾と犯罪」と同様、講演することを意図して書かれたと考えられています。またこの文章もフランスの雑誌『カイエ・ドジュルドゥイ』誌(1913年)に翻訳されています。
その他
- リングシュトラーセ(ロース登場前史)
ロース登場前夜のウィーンの歴史的背景をまとめました。