イギリスの哲学者 バートランド・ラッセル (Bertrand Russell, 1872-1970)についてのサイトです。
ラッセルの著作
- 「無限公理」(1904) (英) (和)
初出は The Hibbert Journal, Vol.2。
論理主義を支える公理の一つ「無限公理」についてのラッセル自身による解説。この論文を書いた時点で、ラッセルは無限集合の存在は証明可能だと考えていました。従ってこの論文でのラッセルの認識は、「無限公理」ではなく「無限定理」です。
- 「表示について」(1905) (英) (和)
『数学の原理』において提起された「表示の問題」を解決するべく書かれた論文。後に分析哲学の一時代のパラダイムとなった「記述理論」が登場します。そしてフレーゲに遅れること30余年、この論文においてラッセルも量化理論を完成します。
- 「必然性と可能性」(1905) (英) (和)
ラッセルが様相を主題的に論じた唯一の講演。生前には公刊されませんでした。カント、ムーア、ブラッドリーといった論者の様相理論を検討した後に、ラッセル自身の見解が述べられます。主題の難しさに加えて本人が模索中という事情も手伝って、解釈の難しい内容となっています。
- 「真理と虚偽の本性について」(1910) (英) (和)
「表示について」における存在論の変化を受けて、意味論・真理論においても大きな修正が行われました。「判断の多重関係理論」が初めて提唱される中期ラッセルの入口となる論文。
- 『哲学の諸問題』(1912) (英) (和)
入門用に作られた小冊子。現象主義、感覚与件、存在論、認識論などが扱われます。ラッセル本人は『三文小説』と呼びましたが、哲学入門として未だ人気の高いロングセラー。
翻訳進捗状況:2/15
- 「怠惰への賛歌」(1932) (英) (和)
仕事は一日4時間まで! 半世紀以上前に書かれた早すぎたワークライフバランス宣言。