オーストリアの哲学者 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン (Ludwig Wittgenstein, 1889-1951)についてのサイトです。
ウィトゲンシュタインの著作
- 『論理哲学論考』(1921) (独)
完成は1918年8月、ドイツ語版の初出は1921年、英独対訳版の初出は1922年。英訳の大部分は弱冠20歳のラムゼイによって行なわれました。
- 「論理形式について」(1929) (英) (和)
初出は『アリストテレス協会年報』別冊9号。ウィトゲンシュタイン唯一の雑誌論文で、ケンブリッジ復帰直後に書かれました。
『論考』の論理に亀裂を生んだことで有名な「要素命題の独立性」の問題や後に放棄される現象主義への親近性など、著者自身が著作歴上の汚点とみなしたにも関わらず、非常に興味深い論点を含む小論です。
- 「倫理学講話」(1929) (英) (和)
1929年11月に「異教徒」という名前のサークルで行なわれた講演。
『論考』における「倫理は語りえない」という命題が具体例を出して説明されます。その点で、倫理にテーマが限定されているものの、本人による貴重な『論考』解説です。
翻訳の底本としたのは、The Plilosophical Review Vol.1, 74, 1965 に所載のもの。
- 『青色本』(1933-34) (英) (和) (EPUB_EN) (EPUB_JP)
過渡期のテキストですが、ウィトゲンシュタイン入門として最適です。講義の内容を口述筆記したもので、アフォリズムではないまともな散文で書かれている数少ない本。
- 『哲学探究』(1953) (独) (和)
心理主義批判、私的言語批判、規則に関する考察、言語ゲーム、家族的類似性、生活形式など、後期を代表する主著。遺稿として出版されました。
翻訳進捗状況:555/693